日本人パウンド・フォー・パウンド
歴代の日本人世界王者(男子)を、対戦結果の連鎖だけで比較したとき上位に来る20人。人気や知名度、階級の重さも一切使わず、「誰に勝ち、その相手は誰に勝ったか」の繋がりのみから計算した対戦実績スコアだけで並べています。階級も時代も違う選手の比較であり、ひとつの推定に過ぎません。
階級の重さを加味した別の順位を見たい方は階級を考慮した総合評価をご覧ください(こちらはパウンド・フォー・パウンドの定義上、階級差を一切考慮しません)。
| 順位 | 選手 | 王座 | 活動年 | 対戦数 | 対戦実績スコア (WHR) | 偏差値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 井上尚弥 | IBF/WBA/WBC/WBO | 2012-2026 | 36 | 1618(2026年) | 87.0 |
| 2 | 中谷潤人 | IBF/WBC/WBO | 2015-2026 | 35 | 1336(2026年) | 74.5 |
| 3 | 寺地拳四朗 | WBA/WBC | 2014-2026 | 28 | 1177(2020年) | 67.5 |
| 4 | 井岡一翔 | WBA/WBC/WBO | 2009-2026 | 44 | 1172(2017年) | 67.3 |
| 5 | 田中恒成 | WBO | 2013-2024 | 23 | 1170(2019年) | 67.2 |
| 6 | 堤聖也 | WBA | 2018-2026 | 18 | 1131(2026年) | 65.5 |
| 7 | 山中慎介 | WBC | 2006-2018 | 33 | 1131(2016年) | 65.5 |
| 8 | 内山高志 | WBA | 2005-2017 | 30 | 1115(2015年) | 64.7 |
| 9 | 井上拓真 | WBA/WBC | 2014-2026 | 25 | 1110(2026年) | 64.5 |
| 10 | 京口紘人 | IBF/WBA | 2016-2025 | 23 | 1048(2021年) | 61.8 |
| 11 | 尾川堅一 | IBF | 2010-2026 | 37 | 1046(2018年) | 61.7 |
| 12 | 亀田興毅 | WBA/WBC | 2004-2019 | 37 | 1035(2014年) | 61.2 |
| 13 | 矢吹正道 | IBF/WBC | 2016-2026 | 25 | 1024(2026年) | 60.7 |
| 14 | 伊藤雅雪 | WBO | 2009-2022 | 34 | 1018(2018年) | 60.5 |
| 15 | ユーリ阿久井政悟 | WBA | 2014-2026 | 28 | 998(2026年) | 59.6 |
| 16 | 重岡銀次朗 | IBF | 2018-2025 | 15 | 963(2023年) | 58.0 |
| 17 | 亀田和毅 | WBC/WBO | 2008-2025 | 50 | 933(2014年) | 56.7 |
| 18 | 武居由樹 | WBO | 2021-2026 | 18 | 931(2024年) | 56.6 |
| 19 | 長谷川穂積 | WBC | 1999-2016 | 46 | 929(2009年) | 56.5 |
| 20 | 岩佐亮佑 | IBF | 2008-2023 | 39 | 904(2014年) | 55.4 |
偏差値は対戦数15戦以上でランク付けできた78人の中での位置です(平均50・標準偏差10)。Top20だけでなく全員を母集団にしているため、「平均的な世界王者」との差が分かります。
期待勝率シミュレーター
2人を選ぶと、レーティング差からの理論上の期待勝率を計算します(実際に対戦した記録ではありません)。
vs
期待勝率 = 1 ÷ (1 + 10^(−レーティング差÷400))(イロレーティングの標準式)。点差100で約64%、200で約76%、400で約91%です。
計算方法と限界
- 手法: WHR(Whole-History Rating・Coulom 2008)。BoxRecの採用手法として知られる公開アルゴリズムですが、当サイトの収録データによる独自計算であり、数値・順位はBoxRecとは一致しません。
- 対戦実績スコアは「その時点まで」の記録だけで推定しています(as-of方式)。各年末までの試合結果のみを使ってその年末時点のレーティングを計算し、その年次推移の最高値をピークとしています。全キャリアを一括で計算すると、統計処理の平滑化により晩年の敗戦が全盛期の推定値まで引き下げてしまうため、未来の試合結果を過去の評価に使わないこの方式を採用しました。
- 🔴階級は一切考慮していません。パウンド・フォー・パウンドは元々「体重差が無ければ誰が強いか」という指標のため、重い階級ほど有利になる加点は定義上ここには入れていません。階級到達の難しさを踏まえたい場合は別ページの階級を考慮した総合評価をどうぞ。
- 対戦数が15未満の王者は除外しています(記録が少ないとレーティングが不安定になるため): 西田凌佑(14戦)、重岡優大(14戦) が上位20位の圏内でしたが除外し、次点を繰り上げました。
- 古い時代の選手ほど不利に出ます。1960〜80年代は現存する対戦記録が薄く、比較の連鎖が細いため、実際の強さより低く推定される傾向があります。ファイティング原田や具志堅用高が下位に見えるのはこの制約によるもので、「弱かった」という意味ではありません。
- 女子は対象外です。男女間に試合が存在せず対戦の繋がりが独立しているため、同じ物差しでの比較が原理的にできません(女子版は今後の課題)。
- 「戦わなかった相手」は評価に入りません。この数値は実際に行われた試合の勝敗だけから計算しています。強い相手との対戦を避けて組みやすい相手を選んだ場合でも、行われなかった試合はデータに存在しないため、その影響を検出できません(レーティングの手法上の原理的な限界で、特定の選手について述べたものではありません)。
王座の記録そのものは日本人世界王者一覧をご覧ください(そちらは順位付けのない全記録です)。